しおみえりこさんから
バンクーバー開催に向けてのメッセージ
東北の震災は私に数多くの大切なことを教えてくれました。着物を通して改めて日本という国の素晴らしさを知り、小さな力でも皆が力を合わせれば大きな未来を築くことができる、その伝えることの大切さを教えてくれました。
地球は青い、地球は円い。この地球を守り未来の子供たちに安全で平和な世界を残すのは、今生きている私たち大人の責任と感じています。現在50センチ四方のパッチワークの布は33カ国から寄せられています。
全世界の国から1枚でも参加してくれたら円くつながります。美しい地球を美しいまま残すためには、世界の人も円くなって仲良くできる社会を築いてほしいものです。音楽があらゆることを可能にしてくれました。
音楽を通して、これらの布がそのメッセージになると感じています。きっと。
Love,Hope and New Life
2018年3月7〜9日
東日本大震災を忘れない
パッチワーク作り・音楽・トーク
被災地・石巻市に2020年完成予定の文化ホールに
世界から支援の思いを集めた
パッチワーク作品を!
NHK「おはよう日本」2012
全労済でのコンサートでタペストリーを展示
子どもたちのパッチワーク作品
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・アーティスティックスタジオ La La La(東京)
・イグレット・ミュージック・センター(バンクーバー)
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津波被害の着物をタペストリーに
津波被害の着物をよみがえらせたい
東日本大震災後、被災地に楽器を届けるボランティアをしていた女性が、津波の被害を受けて泥まみれになった大量の着物の存在を知りました。その女性はしおみえりこさん、職業は音楽プロデューサー、着物は創業150年の老舗「かめ七呉服店」のものでした。
見る影もなくなった着物を「美しかった着物たちがかわいそう。きれいにしてあげなきゃ」と、しおみさんは何度も何度も洗い、汚れや強烈な臭いを取りました。「この着物を生かしたい、震災のことを考えてもらう機会を着物を通じて知ってもらえたら」との思いが芽生え、着物のリメイクに始まった活動が、パッチワーク作りへと発展しました。
50×50センチのパッチワークから大きなタペストリーへ
3月8日のワークショップでは、被災した着物の端切れを用いて50センチ四方のパッチワーク作品(応援旗)を作ります。これをつなぎ合わせ大きなタペストリー作品とします。そしてこれまでの作品と合わせて、宮城県石巻市に2020年完成予定の文化ホールに展示され、多くの人たちの目に触れることを願っています。世界からの作品が、その展示実現の推進力になることを期待しています。
被災者と世界の平和への祈りを込めて
こうしたパッチワーク作品は日本各地の、そして世界各国の人々の手によって作られてきました。被災の記憶は原発の記憶でもあります。制作に参加した人たちは皆、被災者への祈りと世界の平和と安全への願いをこめて、一針一針縫ってくれました。ここバンクーバーでも、東日本大震災の
起こった3月11日に合わせ、そうした思いやりの心を集め、思いの結晶した作品に触れる機会を
作っていけたらと、しおみさんと縁のあった人からのつながりでバンクーバー実行委員会を結成し、本イベントの開催を決めました。
音楽とアートを通じて世界へ
しおみえりこさんのご主人の橋爪恵一さんは、東京芸術大学を卒業し、国際的に活躍されているクラリネット奏者です。橋爪さんは日頃から環境問題がテーマのイベントや、災害被災者支援のためのコンサートなどで精力的に音楽活動や音楽教育を行ってきた人物でもあります。
音楽、アートという世界の共通語を通じ、この活動を広く発信していこう、それがこのイベントの趣旨です。
震災から7年目を迎えるこの3月、一緒に思いを寄せてくださる皆さん、ぜひ友人やご家族連れで会場にお越しください。